ああもうすぐ寝なければならない。
二日周期で”仕事”と”店の鍵を開ける兼番犬”を繰り返しているため、現在の僕は実際のところ週の作業時間が3.5日なわけで、実際のところこれは週休4日程度の作業効率と見てほぼ間違いない。
とはいえ今はこの状況でなんとか乗り切るしかないわけで、そうなると店のメニューや今後の企画を考える時間は全くない。実際のところなにも考えられていない。

それでなくとも僕は、作業に没頭するためには集中できる環境を必要とするタイプなので、店の中で建設的な考えを起こすなんてのはこれっぽっちもできない。
実際のところ店のデザインやコンセプト、企画その他全ては店で番犬をやっているときではなく、自宅で仕事をしている時だけで練り上げたもので、お店で味わった空気を僕の思考の原型に組み込む必要性は全くないことは明白だ。むしろ僕の考えた原型を運営側に伝えて意見を出し合うことで原型が店の形へと微調整され、生産的な仕事が出来てきたわけなのだ。

二日周期で生活を逆転させて店の鍵を開ける行動と一日をつかっての番犬。
自宅に帰ってノイズだらけの頭をリフレッシュさせるころには明日の鍵開けのために寝なければならない。そして次の日の番犬を終えて自宅に帰ってノイズだらけの頭をリフレッシュさせて夜明けまで起きて作業を行う。そのときはもっぱらルーチンワーク的なものと、これからの二日をどう効率的に仕事していくかという計画を練ることに使われるのだ。

このままではどう考えても現状維持しかできず、今の僕に「今後どういう企画を起こしていくか」などといった提案は考えられないので、まるで”火事を消すことは許されていても、防火に努めることは許されていない消防隊員”のような気持ちになる。

とはいえ、こんな考えがそもそも間違いで、僕はあくまでも鍵開け要員であり番犬なのだから、とりあえず現状維持に努めればいいのだと、先日悟った。
惜しむらくは「僕の都合で番犬をする日を減らした」という認識の下で実施されている点についてで、僕としては「出来るだけ自分の力が発揮できる分野で役に立つには」という思いがあるのだが、それははっきり言って無視されている。無視はしていないのかもしれないけれど、今は求められていない。
恐らく認識を誤った一番の原因は僕の「(この店を作り上げる前からの仕事を後回しにして店の展開を急いだために)仕事がたまっているので時間が欲しい」という一言に端を発しているのだろう。だからこそ「スケジュールを調整して欲しい」という発言すらをも曲解されてしまっているわけなのだ。

鍵開け番犬ではなく、スタッフとして力が発揮できる日が一日も早く来ればいいと願わずにはいられない。
今店内で一番なんの役にも立ってないのが僕なのは確実なわけで、このままの状況では今後同じような案件が入ってきた場合に、鍵開け番犬などやりながら中途半端にこなして散々な結果になり、それが今のお店の方にまで波及する可能性が濃厚なのが、今の僕の悩みと言えば悩みだ。

ある事件への悔しさから「しばらくの間朝も手伝う」と大見得を切ったはいいけれど、実際のところ「夜だけだから出来た案件」であり、朝を手伝うことで失ったものは余りにも大きすぎる。

釘を打つことで目的は果たしたかもしれないが、もう携帯電話としては使えない。なんてことになったらそれこそ本末転倒ではないのだろうか。

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コメント

港ちょこ浜 2006.03.18

モンモンモンを読みながら朝を迎える

逝き急がずにがんばってください。

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