※注意・・・書くこと自体を目的としたエントリなので、面白くない上に長いです。
ここ最近「欲」と言う感覚が以前にも増して薄れている感がある。
元から執着心だとか欲求だとかそういう感覚を余り抱かないタイプではあるのだけれど、ここ最近はそれらが「食欲」や「性欲」、「睡眠欲」にも影響し始めている。
夏は去年も半端じゃない夏ばてに襲われたので、そういった季節的要因も大きな要素を占めているとは思うのだが、やはりIT業界に復帰したのが主たる原因ではないのかと、疑惑の思いがまるで白い布に黒く沁みてきたようだ。
以前開設していたウェブは、言うなれば俺自身の精神的な掃き溜めとして、清濁あわせて飲み込んでもらっていた。
割と一般的ではない家庭環境で育って、最近はうまくなったけど元々対人折衝がとても苦手だった人間がそのまま自分の世界を確立してしまうと、自分にはよくわからないタイミングで腹の中に黒いタールのようなどす黒い感覚がたまってきて、結構不安定な状態(欝気味ではあるが)になる。
そのどす黒いものを吐き出そうとは思っても、特定の誰かに聞かれて気持ちのいいものではない。
大人と言われるようになってまだ何年程度の若輩者ではあるが、自分の性格や気質、置かれてる立場や現実をそれなりに認められるようにはなってきた。そういった感覚からくる「気持ちのいいものではない」ではないのだ。
幼くして自分の世界を作り上げてしまうタイプは一般的に大人になっても「人とは違う物差し」で物事を計る。それが自分の屈折した世界では綺麗な直線を引いてくれるので仕方ない。
そういった屈折した世界のことを、人間は「芸術」と表現するのではないかと俺は思っている。その点でいくと俺も芸術家気質なのだろう。才能の有無は別として。
閑話休題・・
特定の誰かに聞かれるのは気持ちのいいものではないので、別のアプローチ(吐き方)を考えねばならない。吐き出すのは手段でしかなく、あくまでも吐く相手の選択方法が重要なのだ。
自分で相手を選んでしまうと「負い目」が生まれる。負い目は欝の豊かな栄養源だ。
また、その関係が濃ければ濃いほどに負い目も強くなる。
でも、それに反比例してどす黒い感覚は薄れていく。
こういった考えから自分のプライベートなサイトを掃き溜めとして使っていくことにした。親しい人間に直接自分をさらけ出すことはなく、自分自身の決して楽しくはなかった、それでも大切な思い出の数々をサイトに文章と言う形で積み上げていった。
それで、毎日をそこそこ太い綱を渡るような「本当にゆっくりならなんとか渡れる」的感覚で過ごしていた。
ある日IT業界に吐き気を催して仕事を変えた。本当にそれがIT業界に対する吐き気だったのか、今考えてみると正直微妙だとは思うのだが、現実では仕事を変えてからの生活は自分自身の心に対して、もの凄くプラスに働きかけていた。
そして、サイトに文章をあげなくなりはじめたのもこの頃だ。
それから約3年、去年の夏まで仕事でパソコンを使うことはなかった。
サイトにどす黒いなにかが吐き出されることもなくなった。
何度か人を好きになりもした。損得勘定抜きの人間関係が徐々にではあるが、増えてもいった。
そして去年の夏、友人に「(パソコンの)技術持ってるんだから、生かさないと勿体無い」とそれこそ、3年もブランクのある俺に勿体無いのではないかと思えるような言葉に後押しされて業界に復帰した。
自分の人生を見て、結構忙しいなぁと思うことはあったが、去年の夏から今までの早さには敵わない。
人の批判を許さない教育をされていたので、基本的に自分自身の考えを持っていないときは周りに流されてしまう。断ったり断られたりするのが苦手なのはここら辺からきているのではないかとも思う。
そんな「自分の考えがある場合は頑固、それ以外は流されやすい」性格の俺に対して、幸か不幸か流されやすい環境がずっと続いたため、気がついたら今になっているような感すらある。
そんな今、また確実にどす黒いなにかがうっすらと腹の底にたまりだしている。
で、そのどす黒いのを取り出して3分間レンジでチンするとこのエントリになるというわけ。
多少すっきりしたのでまたいつか。
文章力も目に見えて落ちたのがわりとショック。
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